2014年09月17日

作家の仕事道具

筆塚先生に、制作に使う道具の写真を送っていただきました。
それを少しだけ紹介します。

ミズハケなど.JPG
「ミズハケなど」  刷毛がこんなに絵になるなんて。


ローラー.jpg
「ローラー」  収納も美しい、筆塚先生の仕事道具たち。


筆など.jpg
「筆など」  アトリックスと黒い手の関係が気になります。


作品乾燥中.JPG
「作品乾燥中」  黒い手登場!洒落っ気がたまりません アトリエが、とっても楽しそうです。
それから、プロの作家さんはやっぱり道具の手入れもプロなんだなと改めて思いました。

展覧会も後半に入りました。どうぞお見逃しなく。


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2014年09月15日

高垣秀光 「kuu-575」

KUU.jpg

 かつて、大学で心理学の講義をされていた精神分析医でもある箱崎総一郎先生は、『私にはどうしても抽象画が理解できない。象徴までは解るのだが、抽象になると美しいことは解っても、それ以上に絵の中に入っていけない』と言われていたのを思いだす。それがどういう意味なのかはよく解らないのだが、絵の中からメッセージを見い出そうとするのは、ごく普通の心理だと思う。
 私の絵の中のかたちは、実際に見たものも、そうでないものも、意識の表にあるものも、深層心理の中にあるものも含めて全て、私の中を通過してできたものだといえると思う。それがわたしのかたちであり、私の饒舌過ぎないメッセージになればと願っている。
高垣秀光



「kuu-575」
木版画
22.5×15cm

さきほど、高垣先生から「18日の木曜日に行きます」という嬉しいご連絡がありました!
ご都合の良い方は、ぜひぜひパレット画廊へお越しください



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2014年09月14日

裏側を見てしまった

高垣先生の作品、裏刷りという技法を使っていらっしゃると以前お伝えしましたが

裏刷り1.jpg

納品する作品のマットに小さな繊維がついていたので、額縁を開けて掃除しようとしたところ、、、偶然見えてしまいました

裏刷り.jpg

見てしまった!



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2014年09月13日

辻元子 「秋の風 1」

akinokaze.jpg

 日常目にする何気ない風景。日頃、見慣れたものの中に点在する風景を自分の中に取り入れ、自由に構成しなおし、色彩豊かに表現することを考えて制作しています。
 日頃、こどもたちと一緒に山道を歩く機会が多く、その中で発見する形だったり、色だったり、自然やこどもから受ける生命力だったり。それらのものに影響され作品をつくっています。
 自然の中では、人間も小さな存在なのかもしれませんが、そんな小さな一人の人間がつくる作品から、多くのひとに強い生命力とあたたかさを感じてもらえたらと思っています。
辻 元子



「秋の風 1」
リトグラフ
15×21cm
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2014年09月12日

筆塚稔尚 「何処へ」

何処へ.jpg

百も承知
経験を重ねるごとに頭が冴えてくる。「冴える」という言葉で言い表せてなければ、経験してきた事柄の多さで、まるで森の中で月の光を浴びる梢の隙間を探しているように、乗り越えていく方向がピンポイントに狭くなったと言える。歳を経ると自ずと丸くなるというが、こと「ものつくり」に関してはどんどん尖っていく。可能性の幅はなんら若者と変わりはないのだが、言葉に出会い、人にぶつかったぶん意識ははっきりし、優先順位は鮮明になる。…やはり、丸くはなれないから冴えていく。
 ただ、自分の内側に向けたことだから、降ろせば楽にはなるが、観たいという妄想へのささやかな「志」を引き出しに終い込めば、明日から何をしようかとまた別の妄想の引き出しが開いてしまうに違いない。退職という区切りがあればまだいいのだが、作るというのは生き方だから始末に悪い。だから、このまま行く。
筆塚稔尚



「何処へ」
woodblock/relief
16×22cm


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2014年09月10日

筆塚稔尚 「無言―2」

mugon2.jpg

私の絵
 私の絵には二つの柱があります。ひとつは「心」という見えない意識を様々な形を借りて抒情的に表した絵。もう一つは「心」をひとつの「器」や「型」になぞらえ、その留まらないありさまを色にたとえて現したものです。
 柱といっても裏と表、右と左のようなもので、心の揺らぐ振れ幅のようなものです。一見全く別の作者の用に思われてしまう私の絵ですが、これは長い間に自分が描き残したいものは「心のありさま」ということに気付いたからです。それは「むらぎも」という一語に出会ったことで確信に変わりました。「むらぎも」とは心の枕詞でとても古い言葉。不思議なことに、漠然とした潜在意識が、たった一語に出会うことによってこれほど自由な意識をもたらすとは、今まで経験がありません。だから「心」を絵に現すことができるなら、具象とか抽象という違いは、私には些細なことのように思えます。ただ潜在する妄想が私の体から離れ、絵として描き残せるのなら。
筆塚稔尚



「無言―2」
etching,chine colle 楮紙
41.5×29cm


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2014年09月08日

「Three leaves 版画3人展」はじまります

taka.jpg

いよいよ10日(水)から始まります。
といいつつ、実は日曜日にはもう展示完了していました
そうとは知らずに画廊を訪れたお客様たちにも、とても好評です。

fude.jpg

今回は当初、手前のコーナーだけで展示する予定でしたが、掛けきれなかったので奥のコーナーに進出し、画廊全体の約3分の2を展示スペースとして使いました。

tsuji.jpg

とても見ごたえのある展覧会になりました。
たくさんの方に見ていただけると嬉しいです。
皆さまのご来廊を心よりお待ちしております。





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2014年09月06日

リトグラフって

リトグラフは、水と油が反発しあう特性を利用した技法です。

tsu2.JPG

日本では明治時代頃から行われるようになったとのこと。
版の筆跡やタッチが表現できるということで人気のリトグラフですが、製版方法が少々厄介です。
簡単に説明すると、「版に油性のクレヨンやインクで描き、薬品を塗って化学変化により、描画部分にインクが乗り、その他の部分はインクが乗らないように製版する」のですが…。
辻元子さんに制作の写真を送っていただきました。

tsu1.JPG

tsu3.JPG

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ダーマトグラフやリトクレヨンなどで描画して、ゴムを薄くたたきます。
そのあと、スクレパーやニードルなどで版を引っ掻きます。
そのあと、製版をし、色出しして刷ります。

と、ざっくり教えていただきました!
本などの解説を読んでも、やっぱりちょっと手順が難しいんです。
なので、大体わかっていればOKかと。
やっぱり、百聞は一見にしかずで、実物をどうぞご覧ください。






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2014年09月05日

水性木版画の「裏刷り」とは

木版画の刷り方の一つに「裏刷り法」という刷り方があります。
今回の版画展の高垣先生が、作品に使われている技法です。
2013_22_高垣秀光.jpg
この作品でいうと、建物の部分です。

urazuri.jpg
「現代木版画技法」という本に紹介されてますが、本では少しわかりにくかったので、先生に制作写真を送っていただきました。




1.JPG
先生の仕事道具です。

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彫刻刀を研ぎます。


版木を彫るところは、省略します。


3.JPG
版に墨をつけ、

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紙を置きます。

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トレペ(当て紙)を当て、バレンで刷ります。色を裏から表に滲み出させるので、浸透性の良い絵の具を使い強い圧力をかけて刷ります。

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表に戻したところ。
裏から薄く絵の具が見えています。これを2版、3版刷り立体感を出します。

この後、表からも刷ります。表裏両面摺りです。両面から刷ることで、複雑な色彩とマチエールを見せることができます。
「木版画」も、とても奥が深〜いんです。
写真ではわかりづらいので、ぜひ展覧会で実物をご覧ください!



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2014年09月04日

木版画について

油性インクと版.JPG
小学校の授業で、みんな一度は経験している「木版画」。
版画といえば、木版画しかないと思われている方もたまにいらっしゃいますが…。

さて、筆塚先生の制作風景第2弾「油性木版」です。
今回も、写真を準備していただきましたので、ざざっとご紹介。
油性インクと版3.jpg
銅版画に比べて、木版画はたくさん版木を準備します。

油性木版_刷り.JPG
版を重ねているところ。

油性木版_インク乾燥.JPG
インクを乾燥させているところ。(写真の上の方に注目)

油性木版_刷り上がり確認中の仕事場.jpg
仕事場で作品を眺めながら、くつろいでるところ。

今回の展覧会では、筆塚先生に「油性木版」高垣先生に「水性木版」を出品していただきます。
同じ木版でもインクの違いでこんなに違うんだということがわかったもらえると思います。

毎回とても大ざっぱな紹介で申し訳ありませんたらーっ(汗)
“百聞は一見にしかず”ということで、詳しくは展覧会をぜひご覧ください。



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